LPOでコスト削減
サイトを訪れたユーザーを目的のページに的確に誘導するために、サイト内のユーザビリティや階層構造を改善することはとても重要です。しかしながら、そのサイトを訪れるユーザーの大半が入り口で帰ってしまっては、せっかくの努力も水の泡です。
また、導線分析や離脱ページの洗い出しなど、一度構築されたサイトを分析し改修を加えるには膨大な手間と時間がかかるうえに、その効果が発揮されるまでには更に時間を要するなど、実際に取り組むには非常に多くのコストを要します。
しかし、それよりもランディングページで、さっさと帰ってしまうユーザー層を引きとめることができれば、サイト全体を最適化するよりもはるかに低いコストで即効性の高い効果を得ることができます。
LPOで直帰率の改善
サイトの入口であるランディングページの離脱率(直帰率)は平均50%と言われており、場合によってはページを訪れた80%以上のユーザーが短時間で直前の画面で戻ってしまうことも少なくありません。
あるサイトで、サイトを訪れたユーザーが最終的なアクションに至るまでの率(コンバージョン率)が1%だった場合、1ヶ月間にランディングページに訪れたユーザーが10,000人でページ直帰率(離脱率)が75%だとすると、10,000人×0.25=2500人が次ページ以降に進み、更にその1%にあたる2,500人×0.01=25人が購入に至ったことになります。
このサイトで全体改修を行い、サイト内のコンバージョン率を1%から2%に上げた場合、最終的な購入数は2,500人×0.02=50人になりますが、直帰率(離脱率)を75%から50%に下げるだけで10,000人×0.5=5,000人がサイトを回遊し、サイト内のコンバージョンが1%のままだとしても、最終的な購入に至る人数は500人×0.01=50人となり、全く同等の効果を生み出すことができます。